シュレーディンガー方程式
両辺に、 を掛けると
これの複素共役をとると
(1)-(2)を計算すると
式変形をしていく。
となって、連続の方程式が得られる。
ここまでは、よく見かける式だが、手がかりが欲しいので、もう少し式変形を続けてみる。
複素対数は多価関数だった、でもどの枝も定数しか違わないし、どうせ微分するのだから気にしないでおこう。
ここで、, とおけば
となって見慣れた感じの式になる。
ええと、は速度ポテンシャルということらしい。
次に運動方程式を求めていく。
とりあえず、をとで表現するのがよさそうということは分かったから、そうしてみよう。
あとは、この式をSchrödinger方程式に代入すればいいのだが、計算に苦労したのを思い出したので、少し工夫してみる。
まず(3)式の対数をとる。
これをで偏微分すると
ナブラの方は
もう一回微分すると
(6)式に(5)式を代入すれば
式がはみ出してしまうので、実部・虚部に分けて計算を進める。
実部は
虚部は
となる。
式変形に疲れたので、省略させていただくことにする。
(9)式を整理すると
連続の方程式になる。
(8)式を整理すると
これが、運動方程式だろう。
(10)式は、(渦無しの)完全流体の運動方程式と似ているので、圧力関数を定義して……とかやりたくなるが、結論から言うと正しくないらしい。
では、どう解釈したらいいかと探したら、確率力学に行き着いた。
(10)式を次のように変形しておく。
確率力学での、それぞれの項の解釈は以下のとおりであった。
: 平均速度場
: 拡散速度場
: 拡散項
とりあえず目的は達成したが、式変形以上のことは出来ていないね。
まあ、流体的力学的な視点を楽しめたからよかったとしよう。